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プロ意識

プロ意識について書こうと思うなら、本当は、“プロとは何か”を明確にしなければなりません。きちんと言葉の定義付けをしてから議論に入るってわけです。

ところが。書こうと思って困ったことに、この定義は結構難しいのです。

まず、お金をもらっているからプロという考えがあります。確かにスポーツ選手とか、ミュージシャンとかは、お金をもらうかどうかで、プロかアマチュアか線引きされているようです。

でも、お金をもらえばプロなのであれば、アルバイトだってプロになってしまいます。確かに、プロといってもいいアルバイトの人もいるのでしょうが、一般的にいえば、プロとは言い難いでしょう。

そうすると、お金をもらうからプロ、といいきるわけにもいきません。

では、技術や技能が優れているのがプロという説はいかがでしょう。これも大抵は当てはまりそうなのですが、やっぱり、そういいきれないこともあるのです。

たとえば、フィギュアスケートはどうでしょう。トリノ五輪で金メダルをとった荒川静香選手は、アマチュアを引退してプロになりました。フィギュアスケートならではのルールなどが関係しているのでしょうが、“引退してプロ”というのでは、プロが技術や技能でトップとはいいにくいものがあります。

また、レスリングも、プロがつくと、違ったスポーツになり、必ずしもプロの方が技術や技能が優れているともいえません。

それなら、両方をあわせればいい!と、「プロとは、あることに卓越した技術、技能を持ち、そのことによってお金をもらっている人」としてはいかがでしょう。これは、結構良い線いっているように思います。

でも、私は、まだ何かが足りないと思うのです。

それが、プロ意識です。

たとえば、今や世界のメジャーリーガーとなったイチロー選手などは、誰もが認めるプロです。プロとして認められている要因には、バッティングや守備の技術レベルが高いことが真っ先に挙げられるでしょう。でも、それだけじゃないはずなんです。

それは、野球に取り組む姿勢です。

プロの選手として、球場に見に来てくれたファンを楽しませることをするのもその一つ。高い技術レベルを保つために、日頃から精進しているのもその一つ。また、強い使命感を持っているということもその一つです。

イチロー選手は、先日のメジャーリーグのオールスターに、日本人選手としてはただ一人出場しました。そのとき、イチロー選手は、「WBCで世界一になったチームのメンバーとして、この場に立てることを誇りに思う」というようなコメントをしていました。

このような意識は、プロ野球選手なら誰でも持っているというわけではなく、プロ中のプロだけが持っているものだと思います。

プロ中のプロといえば、最近は話題にならなくなりましたが、○上ファンドの方がいらっしゃいましたね。本人は、プロ中のプロと思っているようですが、私の考えでは、彼はプロ中のプロとはいえません。

プロは、法律がどうであれ、やって良いこととやってはいけないことをわきまえているものだと思います。見つからなければやっても良いとか、ここまでならやっても大丈夫とか、そのような判断をするのは、プロとはいえないというのが個人的な意見です。

さて、このプロ意識。実は、誰でも持つことができるものだと思います。もちろん、完璧なプロ意識というのは、かなりハードルが高いものです。でも、ある程度までは、本人がその気になれば身につけられるのです。

高い技能や技術は、そう簡単に身につけることはできません。でも、このようなプロ意識は、自分がその気になれば、ある程度身につけられるものです。

ということは、老若男女、誰でもOKということです。

プロ意識を持って働くことは、大変なことではありますが、必ず、充実した仕事につながるものだと思います。どうしてつながるのかは、また、別の機会に譲りたいと思いますが、一度、試してみてはいかがでしょうか。

自分なりのプロ意識で良いのですから。

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