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行動を変えるためには

目から鱗が落ちるという言葉は、もとは新約聖書の言葉だそうです。もともとは、「誤りを悟り、迷いから覚める」という意味で使われていたらしいのですが、今では、「何かがきっかけになって、今まで分からなかったことが、突然はっきり分かるようになること」の意味で使われています。

私は、この言葉は軽々しく使うものではなく、何か大きなきっかけになるようなときだけに使うものだと思っています。大きなきっかけというのも大げさかもしれませんが、もともとの言葉の由来を考えれば、気軽に使うものではないように思うのです。

ところが、最近は、あちらこちらで、目からウロコが落ちまくっています。ハウツーものの本の宣伝などでは、本当にこれでもか!というぐらい、ウロコが落ちてしまいます。これじゃぁ、ウロコが何枚あっても足りゃしない・・・というか、もともとないんですけどね・・・


さて、どうでも良いことではあるのですが、私は、本を読んだ程度では、目からウロコは落ちないような気がするのです。確かに、本を読んでいて参考になることはたくさんあります。今まで分からなかったことが、分かるようになることもあります。でも、ちょっと違うような気がするんです。

何が違うかというと、「突然」か「じわじわ」という違いです。本を読んでいて、分かるようになるのは、大抵「じわじわ」と染みこんでくる感じです。あちらこちらに参考になることが書いてあって、全部読み終わったあとに、じわ~っと全体のメッセージが伝わってくるという感じ。

ある1ページを読んだ瞬間に、「そうだったのか!!!」と、突然目の前が開けてくるということはあまりないように思います。ですから、良いか悪いかは別として、目から鱗が落ちるという感じとは違うと感じてしまうのです。

では、どんなときに目からウロコが落ちるかというと、何か新しい体験をしたときです。知識として頭で学ぶのではなく、体験として心で学んだときに、目からウロコが落ちる瞬間がやってくるように思います。

こんなことを書くと、「何かを理解するのは頭であって、心ではない」といわれる方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、「頭で理解することと、心で理解することは、どう違うのか」といわれるかもしれません。

何が違うのかといえば、理解したあとの実行力の違いではないかと思います。

たとえば、頭では理解していても、実行に移せなかったり、忘れてしまったりすることがあります。「分かってるんだけどねぇ・・・」といってしまいがちになることです。

たとえば、会社の方針などをいくら伝えても、社内に浸透しない理由の一つは、ここに関係していると思います。たとえ、理屈で分かっていても、心で分かっていなければ、行動は変わらないということなのです。

では、心で理解させるのにはどうしたらよいか。

それは、体験させて、感じさせるということです。体験すれば、自分が主人公です。でも、本を読んでいるときは、一人の観客でしかないのです。第三者として、客観的に見ているだけなのです。その状態では、心で理解することはできません。

自分が主人公となって、自分で体験して、自分が感じなければならないのです。そういえば、昨日の「お客様の立場を体験する」も同じことですね。


どうやって体験させるか。
どうやって気づいてもらうか。
どうやって感じてもらうか。


実は、これが、いつも研修やコンサルティングで悩むところなのです。プログラムを作るときの肝なので、結構悩みます。ただ悩んだ分だけ、うまくいったときの快感は忘れられません。そうすると、そのあとのビールがうまいのです!

そんな日は、大抵受講者の満足度も高く、クライアントからも喜ばれます。クライアントも受講者も私もみんなハッピー。いつもそうありたいものです。

これからも、目からウロコを落としてもらえるように、そして、その後の行動に変化が表れるように、頑張っていきたいと思います。

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