糖質ゼロの発泡酒
電車に乗っていて、ふと目にした広告。
そこにはこのように書かれていました。
「糖質0」にすることよりうまさを残すことの方がむずかしかった
これは、アサヒビールが3/27(明日です!)に新発売するスタイルフリーという発泡酒の広告です。
私は、これを見て、なるほどねと思いました。
何が、なるほどか。
それは、表現次第で伝わり方も違うなということです。
この広告で伝えようとしていることは、2つあると思います。一つ目は、この発泡酒が「糖質ゼロ」であること。もう一つは、それでも「うまい」ということ。
これはビールや発泡酒に限りませんが、カロリーオフにすると、味も変わってしまい、おいしくなくなるということがあります。ですから、これは違うということを伝えたかったのでしょう。
さて、この2つのことを、普通にストレートに伝えるとどうなるでしょうか。
「新たに糖質ゼロの発泡酒新登場!糖質ゼロでもうまい!」
こんな感じでしょうか。センスがないといわれそうですが、それは勘弁して下さい。でも、読んでみると、同じことを言っているのに、印象が違うとは思いませんか?
まず、「糖質ゼロ」ということについては、あまり問題はないでしょう。そのように宣伝しているのだから、きっとそうだろうと普通の人は納得すると思います。
一方、「糖質ゼロでもうまい!」というのはどうでしょうか?
何となくいかがわしく思いませんか?
カロリーオフにすると、味がまずくなるというような印象を持っているからかも知れませんが、「本当においしいの?」「言葉だけじゃないの?」と思ってしまわないでしょうか?
これは、糖質ゼロが、客観的な数値データで証明できるものなのに対して、味は主観的なもので測定できないところにも起因しています。
それはともかく、ストレートにアピールしただけでは、「本当にそうなの?」と疑ってしまうこともあるでしょう。
それを、この広告は、ひねってきました。
「糖質0」にすることよりうまさを残すことの方がむずかしかった
「うまさを残すことの方がむずかしかった」と表現することによって、「うまさを残すことができた」ということをうまく伝えています。
このメッセージは、日本語をそのまま読めば、「『糖質ゼロ』にすることと、『うまさを残すこと』では、『うまさを残すこと』の方が難しかった」と書いてあります。
文章だけを見ると、伝えようとしていることは、「糖質ゼロ」であることと、「糖質ゼロでもうまい」ということではないのです。(もちろん、意図はそこにあるはずですが)
自分の伝えたいことを、ちょっとひねった表現で伝える。そうすることで、売り込みのにおいを消して、きちんと伝えたいことを伝えている広告だなと思いました。
ちなみに、私はアサヒビールとは何の関係もありません。
あしからず。
ちょっと古いので、表現を変えておきましょう。
私は、アサヒビールとは何の関わり合いもございませんが何か?
・・・
お後がよろしいようで。
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