こだわりを捨てられるか
ブランドには、こだわりが必要です。しかしながら、そのこだわりが、ブランドづくりの邪魔をすることもあります。時には、こだわりを捨てるという潔さも必要です。
変なこだわりが、自社のイメージを曖昧にしてしまうからです。
たとえば、こんな店がありました。
もう1年以上も前に、オープンした飲食店です。大きなカテゴリーでいえば、居酒屋に属するといえるでしょう。店内は、4人がけのテーブルが4つ程度、それにカウンターが数席あるだけの小さな店です。
その店の売りは、チキンと、タラバガニと、手品と、占いと、空いている時間にはフリースペースとして利用可能ということです。(本当はまだありますが、省略します)
さて・・・
この店の売りを見て、どのような店か、イメージできるでしょうか?
また、是非、行ってみたいと思うような店でしょうか?
もちろん、人によって、選択の基準も違いますし、好みも違います。一概に決めつけることはできません。ただ、私は、積極的に行ってみたいとは思いません。、興味本位で、冷やかしに行くということであれば、行ってみたいという気もありますが、繰り返し行こうとは思いません。
もちろん、それでは店の経営は成り立ちません。やはり、繰り返し来店してくれるリピーターが必要ですし、積極的な意味で、是非行ってみたいと思えるような店にするべきでしょう。
では、この店の問題点は何か。
売りが多すぎることです。
チキンとタラバガニの組み合わせだけでも問題です。組み合わせてしまうと、いくら品質が高くても、どちらもおいしそうなイメージがなくなります。
そこへ持ってきて、手品と占いが加わる・・・
この店は、いったい何の店???
結局、どんな店なのかが分からないのです。
でも、この店の主人にはこだわりがあります。手品や占いでお客さんに楽しんでもらいたい。焼き方にこだわった、柔らかくておいしいチキンを食べてもらいたい。あるルートから安く仕入れられるタラバガニを、リーズナブルに提供したい。
それぞれが、こだわりなのです。
ただし、こだわりがありすぎるため、この店は一体何なのかが分からなくなってしまっているのです。
時と場合によっては、捨てなければならないこだわりもあるということですね。
<今日のポイント>
こだわることは、ブランドづくりには必要。
ただし、こだわりすぎは逆に問題になることも。
時には、こだわりを捨てる勇気も必要。
自社のイメージを明確にするために。
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