何をやりたいのか
もう、かなり前のことです。その当時勤めていた会社の、職場の先輩たちと飲みに行きました。
最初は、当たり障りのない会話をしていましたが、だんだん酔いが回ってくるうちに、過激な発言も飛び出してくるようになりました。
「結局、お前は何がやりたいんだよ」
私が、いろいろと不満を言っていたことに対する、先輩のひと言です。
そういわれて考えてみましたが、正直いってよく分かりませんでした。
「さて、自分は一体何がやりたいんだろう?」
酔っぱらった頭では、答えが見つかりませんでした。もっとも、たとえ素面であったとしても、その当時の私には、答えが出せなかったと思います。
なぜなら、何をやりたいのかはっきりしないから、いろいろな不満があった、と思うからです。
今になって、過去のいろいろな場面を振り返ると、不平・不満というのは、自分が何をやりたいのか、はっきりしていないときに出ていたような気がします。おそらく、そのときもそうだったのでしょう。
もちろん、何をやりたいかが明確にあったとしても、すべてが自分の思い通りになるわけではありません。当然、すべてに満足しているわけではありません。
それでも、「何をやりたいか」が明確になっていると、自分の思いが、その障害になっていることにではなく、やりたいことの方に向かいます。
自分の思考が、「どうすれば実現できるのか」という前向きなものに、自然になっているのです。
ところが、自分のやりたいことが明確になっていないと、そうはなりません。
どうしても、障害の方に目がいってしまいます。
与えられている目標を、仕方なく実現させようとしているので、目標そのものよりも、それを邪魔するものに対して意識が集中してしまうようです。
エネルギーがマイナスの方向に向かってしまうのですね。
ですから、誰でも、自分のやりたいことが明確になっていて、それが仕事と合致していれば理想的です。
ところが、現実はそうはいかないのがこの世の中です。
一番の問題は、自分は一体何をやりたいのか、自分が分かっていないこと。
それが分かっているだけでも、幸せなことなのかも知れません。
ただ、これは何もせずに、自然に見えてくるものではないので、やはり努力が必要です。
それは、井戸掘りにたとえられるような気がします。
水が出るまで深く掘る。
水が出ないからといって、あっちこっち掘っていると、中途半端な穴ができるだけで、いつまでたっても水は出ない。
かといって、一カ所でひたすら掘っているだけでも、水が出るとは限らない。場合によっては、別の場所に移動してみる必要もある。
いずれにしても、努力が必要だということですね。
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