俺が俺がで大失敗(その1)
かつて、ある会社でプロジェクトのリーダーをやっていたときのこと。
そのプロジェクトは、基幹業務を抜本的に見直し効率的なプロセスをつくること、そのプロセスに合わせて新しい情報システムを構築することがミッションでした。
現状の業務課題を明らかにし、その解決策を導き出す。
これはまさにコンサルティングのようなもので、当時、コンサルタントになろうと思っていた私にとっては、とても魅力的な仕事でした。しかも、リーダー。やりがいを感じていましたし、相当な意気込みもありました。
しかしながら、周りのメンバーが同じような意気込みがあるかというとそうでもありません。
そもそも、別に今の業務を見直す必要もないじゃん。。。というような人もいます。今の仕事が忙しいのに、余計な仕事を増やさないで欲しい(給料は増えないのに)という人もいます。
何か新しいことに取り組もうとすると、積極推進派は少数派です。大抵は、どちらかといえば反対派、少なくとも積極的推進派ではないという人が大多数を占めるものです。
それは、プロジェクト・メンバーもそうでした。
プロジェクトとしては、新たな業務プロセスをつくり、新しい情報システムを作らなければなりません。しかも、期限は決められています。余裕は全くない状況でした。全速力でやっても間に合わないぐらいです。
ですから、メンバーに発破をかけます。でも、なかなか進みません。
そもそもやる気のない人もいます。やる気はそこそこあるけど、どうやっていいかが分からない人もいます。メンバー全員が、ドンドン進めていかなければならないのに、誰かがフォローしないと進められない人もいます。
期限は迫ってきます。
「俺がもっとやらなきゃダメだ!」
そう思いました。人に任せていてはいけない。俺がやるしかない!
最初は、メンバーで協力して、メンバー一人ひとりの力を借りて、やっていこうとしていたんです。でも、それじゃダメだと思ったわけです。
で、とにかく、他の人が担当の部分にも、ドンドン介入していきました。自分がリーダーですし、やりきるためには、これしかないと思ったものですから。
ところが、いくら私が介入していっても、あまり進んでいかないんです。
最初は、進んでいるように思いました。私が、あまり進んでいない人の分も手伝って、ドンドン進めていったからです。それに、自分が忙しくなって、たくさんのことをやっていたので、全体としても進んでいるような錯覚をしていたのです。
でも、よくよく見てみると、自分が介入する前と同じような状況です。
いや、むしろ、悪くなっているかも知れません。。。
どうして?
俺がこんなにやっているのに、どうして???
悩んでいる暇はないのですが、悩みました。
途方に暮れました。
さて、どうするか。。。
それを救ってくれたのは、以前から親しくしていた先輩の一言でした。
つづきます。。。
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