社長は一人○役をこなす
大きな会社になるとそうでもないのですが、小さな会社の社長は、いくつもの役割があります。
たとえば、大きな会社なら、社長、営業部長、製造部長、財務部長などそれぞれ別の人間が担当します。ところが、小さな会社になると、社長が営業部長をかねたり、財務部長を兼ねたりせざるを得ないことがあります。
言い方を変えると、小さな会社の社長は、臨機応変に演じる役割を変えなければなりません。
ある時は、会社全体の経営を左右する経営判断をしなければなりません。そして、それを全社にトップダウンで徹底していくこともあります。
でも、ある時は、営業部門の責任者として、役割を果たすことが必要な場合もあるかもしれません。
またあるときは、一人ひとりの社員のケアをする、先輩社員、マネジャーとしての役割も果たす必要があります。
それは、同じ顔でやっていても、うまく機能しません。
経営判断をし、トップダウンで徹底していくときには、厳しい、経営者の顔。
一人ひとりの社員をケアするときは、厳しくもあり、優しくもある先輩の顔。
別の言い方をすると、父性と母性かも知れません。
規模の小さな会社の場合は、いくら経営者であっても、経営者の顔だけではやっていけません。時には、経営者の顔を捨てて、ただの一人の先輩として、厳しさを持ちながらも、オープンに気軽に接することのできる兄貴(姉貴)の顔になることも必要です。
ちょっと恐いけど、でも、心を許して接することのできる、頼れる兄貴(姉貴)です。
それができれば、実は、トップダウンをやるときだって、うまくいきます。
「いつもお世話になっている社長のために頑張ろう」
そう思いますからね。
でも、いつでも厳しい経営者の顔だけでは、社員はなかなかそうは思えません。
距離が遠くて、自分の仲間、自分の味方のようには思えないからです。親近感が湧いてこないからです。
いずれにしても、経営者として、常に雲の上にいるのではなく、時には下界に降りてきて、社員とオープンに接し、社員を受容することもとても重要なことです。
面白いことに、それができる経営者は、いつも雲の上にいる経営者よりも尊敬されます。
そして、組織もうまくまとまっていきます。
いつも雲の上にいる経営者はどうなるかというと、下手すると裸の王様になります。
周りが、イエスマンばかりになる恐れもあります。
ですから、時には弱みを見せることも必要だったりするのです。
弱みを見せられる人は、実は強い人ですから、尊敬もされるのです。
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