共育講演会
今年は、ラグビーの元日本代表である、平尾誠二さんの講演でした。
ある世界で一流と呼ばれる人たちは、誰でも素晴らしい何かを感じさせてくれます。今日も、いろいろと興味深い話が聞けました。その中の一つに、サッカーの監督の話がありました。
ラグビーは、確かサッカーから派生したスポーツだったと思うのですが、ルールやしきたりなどには違いがあります。もっとも、今では違うスポーツですから、当然ですが。。。
その一つが、監督がどこにいるか。
サッカーは、監督はベンチにいますが、ラグビーはいません。ラグビーでは、観客席にいることが多いようです。
ラグビーは、野球などとは違い、ゲームが始まってしまえば、監督の出番はなく、チームのメンバーだけで試合が進められます。ですから、どこにいようと関係ないといえば関係ないのですが、それをいうならサッカーも同じ。でも、サッカーは監督がベンチにいます。
そして、選手たちに大きなジェスチャー、大きな声でなにやら指示を出しています。
平尾さんは、そのことに疑問を持ったそうです。
「あそこで指示を出して、果たして効果があるのだろうか?」
そもそも、そんなに指示は聞こえないし、たとえ聞こえたとしても、それを聞いてポジションを変えても、すでに状況は変わってるので意味はない。もっといえば、指示を聞いてそれにただ従っているだけでは、選手の方もあまりよろしくない。
そんなこんなで、知り合いのサッカーの監督に聞いてみたそうです。
「ああやって指示出して、何か効果あるの?」
それに対する返答は、
「ない」
だそうです(苦笑)
でも、正確にいえば、なんの効果もないわけではないようです。確かに、ゲームそのものを左右するような影響力はないようですが、監督がゲームに参加しているという雰囲気を作ることには効果があるようです。
選手たちのやる気、戦う気持ちには、大きく影響します。
確かに、試合中に監督がボーっとしていたり、あくびをしていたら、なんだかなぁと思います。いくら試合をするのは選手だといっても、その選手たちの士気を高めるためにも、監督の姿勢は大切です。
ですから、直接効果はないとしても、監督自身もゲームに参加し、一緒に戦う姿勢が大切なわけです。
また、そのように、一緒に戦っているからこそ、ゲームの後に叱責されても聞く気になれるという話もありました。
試合に負けて、厳しく叱責され、次の日からそれまで以上のきつい、厳しい猛練習が始まるとします。猛練習が始まるぐらいですから、相当辛辣な言葉を聞かされるわけですが、一緒にゲームに参加している監督の言葉なら、受け入れられるというのです。
選手も、監督と同じチームだという意識が芽生えるのでしょうね。
スポーツの世界も、ビジネスの世界も、どんな世界も、結局は、厳しい世界です。ですから、選手や社員に対して、厳しい要求をすることもあります。
でも、要求する側が、一緒に戦っている仲間だと思われていなければ、その要求は伝わっていきません。
社員に厳しい要求をすることも、時には必要です。
でも、その前に上司自身が、日々精進し、外に向かって戦っていることが大前提なのです。
自分は戦わず、社員にだけ「死ぬ気で戦ってこい」といっても、聞き入れられる訳がありません。
リーダーは、背中で語る。態度で示す。
それが大切なのだと、再確認することができました。
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