目指すものがあれば、やる気になる
大学生の時、草野球のサークルに入っていました。メンバーは、ただ単に野球が好きなだけの人が多く、練習ものんびりしたものでした。
練習の後は、なじみの喫茶店に行って、食事をしながらおしゃべり。シーズン中なら、どこが勝ったとか負けたか、野球談義で盛り上がる。
気楽なお遊びで、それはそれで楽しかったのです。
それが、変わったのは、私が3年生の時。部長になったSが、もう少し本格的にやりたいといいだしたのです。
他の学校とリーグをつくって試合をする計画をしたり、ユニフォームを新調したり、活動に気合いが入ってきました。練習も、単なる遊びから、やや厳しさのある“練習”に変わりました。
正直言うと、最初は、面倒くさかったのです。
「そこまでやらなくてもいいじゃん。。。別に。。。遊びなんだから。。。」
そんな感じでした。私だけではなく、他のメンバーもそうでした。
でも、試合が近づくにつれ、メンバーの意識が変わってきます。
それまでは、エラーしても、ダラダラしても、ちゃらんぽらんやっていても、誰も文句もいいません。
でも、そのころは、ちょっと気の抜けたプレーをしようものなら、「何やってんだ~!気合い入れていこうぜ!!」などと、声がかかるようになったのです。
いわゆる部活のように、気合いを入れる声が出るようになったのです。
前の年と比べると、かなり体育会系になり、ハードになりました。
でも、楽しくなったんです。
練習もきつくなったし、いろいろと厳しくなりました。それに加えて、日々素振りをするようになったり、体力づくりをするようになったり、個人の練習時間も増えました。
でも、楽しくなったんです。
楽しくなったから、個人練習をするようになったのかもしれませんが、とにかく、楽しく、やりがいが出てきたんです。
思い返せば、最初は、何も目的がなく、何となく集まって、何となく野球場に行って、何となくキャッチボールしたり、バッティングしたりしていただけでした。
すべてが、何となく。。。
野球が好きな人の集まりでしたから、それはそれで楽しいのですが、結局は、“何となく”楽しいだけなのです。
そこに、試合をするという目標ができました。
その試合は、絶対に勝たなきゃいけないというものでもありませんでしたが、それでも、明確な目標ができました。
目指すものができました。
そうしたら、みんな、やる気が出てきたんです。
目指すものがあれば、ちょっと辛いことがあってもがんばれるんです。
仕事も同じ。
会社も同じ。
上司の仕事は、部下が目指すべきものを見つける手助けと、部下が目標を目指すための支援をすること。
時には、これを目指したらもっと楽しくなるというお節介も必要かもしれません。
そんなお節介は、ありがたいお節介だと思います。
夢というと、大げさかもしれません。
でも、ちょっとした夢、ちょっとした目標は必要なこと。
毎日に緊張感が出てきますからね。
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